福井県と福井市、福井商工会議所による「県都にぎわい創生協議会」の第3回会合が11月15日、同市のハピリンであり、北陸新幹線県内開業後のJR福井駅周辺にスポーツ、芸術・文化活動の拠点となるアリーナ機能の整備に向け検討を進めることで合意した。老朽化したビルや店舗のリノベーションを支援する基金創設も目指す。⇒【D刊】集客に期待も課題多く

 協議会は杉本達治知事、東村新一福井市長、八木誠一郎福井商工会議所会頭ら委員7人で構成。会議所役員を会長とする二つの専門部会を設け、新幹線の大阪延伸をにらんだまちづくりのグランドデザイン策定や、2024年春の県内開業に向けたイベントや情報発信を協議している。

 アリーナ構想は、グランドデザイン策定を担うエリアマネジメント部会が「まちなかに求められる新たな機能」として提案。同部会は、現時点で観客数5千~6千人を想定し、新幹線県内開業後のできるだけ早い時期の完成を目指すとしている。

 杉本知事は、福井市中央公園で開かれた野外音楽祭「ワンパークフェスティバル」を引き合いに「県外からも人を集められる、とんがったことができる場所が必要」と賛同。東村市長も理解を示した上で、「市には(閉館した市文化会館の後継となる)文化施設の整備構想があり、それぞれの機能を調整する必要がある」と述べた。

 この日の会合で八木会頭から協議会座長を引き継いだ野坂鐵郎・会議所まちづくり交通委員長は「(アリーナ機能の必要性について)県、市、会議所で合意できたことが大切」と強調。事業主体や時期、建設場所などを三者で引き続き協議していくとした。

 リノベーション支援の基金は、福井駅周辺で再開発計画の対象になっていないエリアの支援を念頭に提案された。エリアマネジメント部会長の梅田憲一・会議所まちづくり交通委員会副委員長は、駅前電車通りの南側、新栄商店街、中央3丁目の浜町エリアを候補地に挙げ、県や市の来年度当初予算での事業化に期待を寄せた。