「葉ずし作りを通じ幅広い交流ができたら」と話す佐々木昭子さん=福井県福井市畠中町

 福井県福井市殿下地区の郷土料理「葉ずし」をより多くの人に提供し伝承しようと、地域住民のグループ「殿下道草だんごの会」は、移動式の屋台を製作する資金を福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で募っている。代表の佐々木昭子さん(60)は「(会の活動に)若者を巻き込んで、次世代に残していく起爆剤となれば」と話している。

 同会は地元の50~70代の女性8人でつくる。約12年前から、地区内の行事で草団子やおはぎ、五平餅などを作ってきた。葉ずしは、地元の子どもや住民らが採ったアブラギリの葉で五目ずしを包んだもの。殿下の葉ずしは中に甘い金時豆が入っているのが特徴。

 地区の少子高齢化が進み、活性化につなげようと昨年から、葉ずし作りを本格化させ毎週土日に市内のレストランへ卸している。昨年は約2万個以上を販売した。

 昔ながらの味が好評だが、若い世代で作れる人が少ないという。そこで、地区の祭りなどで販売する機会を増やし葉ずしを広めようと、移動式屋台3台を手作りすることにした。佐々木さんは、若者と一緒に「屋台の製作や葉ずし作りをしたり、一緒にいろんな場所でおしゃれに楽しく販売したりすることで、地区の幅広い世代が交流できたら」と期待を寄せる。

 プロジェクトはふるさと納税を活用した福井市の「未来づくり創造ファンド」の認定事業に採択された。目標金額50万円を達成し、88万円を目指して寄付を募集している。5千円~10万円までの13コースがある。支援者への返礼は、葉ずしの手作りキットや同地区の民宿に宿泊できるチケットなどがある。11月30日まで。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年4月に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年6月から福邦銀行が事業に参画した。