古谷誠一さん(右)の指揮の下、練習に励む合唱団員=10月26日、福井県の小浜市文化会館

 福井県小浜市の師走の恒例イベント「若狭小浜第九演奏会」が12月12日に小浜市文化会館で開かれる。コロナ禍の影響で2年ぶりの開催。実行委員会は福井県に特化したクラウドファンディングサービス(CF)の「ミラカナ」で開催資金を募っている。

 同市でのベートーベン合唱付き交響曲「第九」の演奏会は28回目。中部フィルハーモニー交響楽団との共演に向け、公募による小浜第九合唱団を8月に結成、市内外から10~80代の70人が参加している。10月26日に、団員30人が当日タクトを振るセントラル愛知交響楽団正指揮者の古谷誠一さんとの初練習を行った。

 本番で合唱団とオーケストラが共演するには、この時だけステージを広げなければならない。新型コロナの影響で協賛金やチケット収入の減収も予想される中、実行委はCFでステージ拡張工事などの資金調達を決めた。

 目標額は30万円で支援募集は11月25日まで。3千円~5万円までの13コースがあり、演奏会のパンフレットやCD、缶詰セットなどのリターン(返礼)を用意した。2万円以上は、希望した人の名前を実行委のフェイスブックに掲載する。

 嶺南地域でオーケストラを聴く機会は少なく、第九演奏会は貴重な場。実行委は長年つないできた音楽の“バトン”を特に若い世代に受け継いでいきたいとしており、大橋導子委員長は「CFを通して第九を知ってほしい。嶺南を音楽で盛り上げていきたい」と話している。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年4月に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年6月から福邦銀行が事業に参画した。