ペットの高齢化で、世話に気をもむ飼い主も増えている

 加齢で衰えるペットに気をもむ飼い主が増えている。福井県内の専門家は、猫より犬の方が加齢による衰えは顕著とし「衰えた身体機能を補うように工夫し、これまで通りに生活できるようにしてあげて」とアドバイス。「飼い主の負担を小さくして最期まで楽しく世話を」と話している。

 福井県内で世話代行などを行う「ペットシッターゆう」(福井市)の大橋由香里さんによると、小、中型犬は9歳ごろ、大型犬は7歳ごろから衰えが現れる。症状は▽思い通りに体が動かせない▽白内障による視界不良▽耳が遠くなる-など。

 体の衰えは後ろ足からが多いといい「上っていた場所にうまく上れなくなったら、補助段を設けるなど、これまで通り生活できるようにしてあげて」と話す。

 「犬自身が衰えに一番戸惑っている。飼い主が気付いてあげ、困っている点をサポートするケアを」とする。例えば視界不良の場合は、家の中の大きな模様替えはせず、混乱させないようにする。耳が遠い場合は、急に触れることをやめ、まず犬の視界に入るように接触する。認知症で徘徊するようになったら、軟らかい素材のサークルや子ども用ビニールプールなどを用意し、その中でけがせず回れるようにする。

 加齢で活発な活動はできなくなるが、散歩の際は▽休憩を挟む▽いつもは通らない道を通ってみる―などの変化や刺激を与えることで犬は楽しめる。寝たきりの場合は▽窓を開けて風を通す▽よく匂いをかいでいた花などを顔の近くに添える―なども効果的という。

 大橋さんは、衰えとともに眠りも深くなるとして「寝てばかりで心配と、過度に接すると逆に弱らせてしまうことも」と言う。寝る時間は確保し、遊ぶ時も無理はさせないなど柔軟な対応をと呼び掛ける。

 また「犬の美容室ハッピー」(鯖江市)の川島みなえ代表は最期まで面倒を見るのが飼い主の役割として「飼う前には面倒見きれるかどうか熟慮して」と語る。また「悩みや心配事があれば獣医師など身近なプロに気軽に相談し、1人で抱え込まず負担やストレスの少ない楽しい世話を」と助言する。