多文化共生を目指した防災イベントを開く女性グループ「コスモス会」の伊藤美智子代表(右)らメンバー=10月23日、福井県越前市の高森町ふれあい会館

 福井県越前市高森町の女性防災グループ「コスモス会」は11月7日、集落の住民向けに非常食や防災グッズを紹介するイベントを開く。高森町を含む大虫地区には外国人市民が多く、災害時に国籍を問わず助け合える多文化共生の地域づくりを目指している。福井県のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で開催資金を募っている。

 2014年結成のコスモス会は、高森町に住む30~50代の女性5人のグループ。元々は子ども会で一緒になった仲間で、集落の夜回りなどを担う女性自警隊を自治会から任され、地域の防災に力を入れるようになった。地区の消火訓練を見学し、防災知識を深める研修にも参加。20年度には防災士の資格取得に挑戦し、全員が合格を果たした。

 活動の中で感じたのが、非常時での外国人市民との意思疎通の課題。代表の伊藤美智子さん(50)は「言葉や文化が違っても、壁をつくらずに協力し合えるように、普段から地域のつながりを強めていきたい」と話す。

 イベントは高森町ふれあい会館で開催。缶詰やレトルト食品といった非常食に加え、寒さ対策や避難所でのプライバシー確保に役立つアルミシート、ガラス片やがれきから足を守るためのサンダルなど、非常用バッグに入れておくと便利なグッズを紹介する。外国人市民向けに地区で製作した防災ガイドのポルトガル語版も配布する。

 CFサイト「レディーフォー」で10月31日まで、52万円を目標に支援を募っている。返礼には災害時に使える食料やマスクなどを用意した。伊藤さんは「住民の防災意識を高めて、他地区にも浸透していくように期待したい」と協力を呼び掛けている。