かつて、たびたび氾濫し「崩川」などと呼ばれた九頭竜川=福井県永平寺町

 福井ふくい県内けんないながれる九頭竜川くずりゅうがわ名前なまえかかわる伝説でんせつ記録きろくはいくつかあり、りゅうてくるはなしもあります。

 福井市ふくいし神社じんじゃつたわる伝説でんせつでは、889ねん権現様ごんげんさま神様かみさまかり姿すがた)がかわのそばにあらわれ、仏像ぶつぞうかわながしました。するとここのつのあたまりゅうかわあらわれたそうです。

 りゅうてこないべつ伝説でんせつもあります。大昔おおむかしくにおさめるために黒龍大明神くろたつだいみょうじんかわちかくの地域ちいきせられた-というものです。

 このような伝説でんせつのためか、「黒竜くずりゅうがわ」とばれた時期じきがあります。

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 一方いっぽう室町時代むろまちじだい古文書こもんじょには「崩川くずれがわ」という名前なまえっています。洪水こうずいでよく氾濫はんらんするためについた名前なまえだとおもわれます。この「崩川くずれがわ」のかたから、名前なまえがついた可能性かのうせいがあります。

 九頭竜川くずりゅうがわという名前なまえさだまったのは明治時代めいじじだいです。それまでは「崩川くずれがわ」「黒竜くずりゅうがわ」だけでなく、「鳴鹿川なるかがわ」「三国川みくにがわ」など、地域ちいきによってべつ名前なまえでもばれたようです。

 ※福井市立郷土歴史博物館ふくいしりつきょうどれきしはくぶつかん白嶋祐司学芸員しらしまゆうじがくげいいんきました。