採れたての完熟トマトを使ったトマトジュースを手にするアグスさん=福井県あわら市山十楽

 福井県坂井市の農家イ・マデ・アグス・アリアナさん(47)が、自身の農園で採れた県産ブランドトマト「越のルビー」を使ったトマトジュースを商品化した。「完熟朝採れトマトで無添加にこだわり、本物のおいしさを届けたい」としている。

 アグスさんはインドネシアのバリ島生まれで、小学6年時に来日した。農業に可能性を感じ外資系企業を退職、福井に移住し就農した。今年5年目で、坂井、福井市にまたがる三里浜砂丘地で「サーファーマー農園」を営み、ハウス5棟でトマトを栽培している。

 越のルビーは完熟収穫するとおいしいが、実も皮も柔らかくて破れやすく、長距離輸送に不向きという。今年は天候不順などが影響し、割れたトマトが多かった。ジュースを試作したところ好評だったため商品化を決めた。

 1本720ミリリットルで2970円(税込み)。1本にトマト約1キロ分を凝縮しており、アグスさんは「越のルビーをそのまま飲んでいる感覚」とアピール。「まずはジュースを飲んでおいしさを感じてもらい、生のトマトも味わってほしい」と話している。

 クラウドファンディング(CF)サイト「レディーフォー」で10月31日まで保存設備の資金を募っている。

 ジュースは、農園のインスタグラム「surfarmer5232」や、10月23日オープンの観光施設「十楽の森」で購入できる。

 このプロジェクトは福井県による「ふるさと納税による新事業創出支援事業」の認定案件で、福井新聞社と福井銀行も協力している。寄付額のうち2千円を除く金額が税控除の対象となるため、自己負担2千円でプロジェクトの後押しができる。控除額には上限がある。