塗り直され「浜の交通課長」に任命された警察官像=10月21日、福井県福井市鮎川町

 福井県福井市の国見小中学校近くで約50年、交通安全に目を光らせてきた警察官像が、真新しい装いに生まれ変わり10月21日、地元の児童らにお披露目された。新しく名前も付けられ「交通課長」に就任したお巡りさんは、今後も力強く子どもたちの登下校を見守っていく。

 警察官像は1971年ごろ、学校前を通行する車の速度抑制を図ろうと、福井南交通安全協会が同市鮎川町の国道305号沿いに設置した。高さ約1・8メートル。越前海岸からの潮風による劣化や損傷の修復を繰り返しながら、通学路の安全を支えてきた。

⇒【写真】少し顔が真っ白な修繕前の警察官像

 今回、同協会が修繕。親近感を持たせるよう工夫した。真っ白だった顔を肌色に、色あせた制服は鮮やかな青色へ塗り直し、人間の姿に似せた。制服は歴史を感じさせる旧デザインのままとした。国見小児童から名前を募り、「国見まもる」と名付けた。国見地区と国を見守るという意味が込められている。

 この日はリニューアルされた像の除幕式があり、児童たちは「本当の人みたいになった」とまじまじと見つめ拍手を送った。県警福井南署の帰山尚樹署長は「浜の交通課長」を任命した。

 参加者は、「交通ルールを守る」「家族や友だちの安全を守る」「国見地区の安全を守る」と唱え、決意を新たにしていた。

 設置当初から関わる同協会国見分会の金崎義信さん(80)は「今後も国見の子どもたちを交通事故から守る頼もしい存在であってほしい」と願った。