サンプラチナを素材に使い、当時のデザインを再現した眼鏡=福井県鯖江市北中町のオプト・デュオ

 眼鏡企画販売などの「オプト・デュオ」(本社福井県鯖江市北中町、山岸誉社長)は、光沢が特長の昭和の高級フレーム素材「サンプラチナ」を使った丸眼鏡を、自社ブランドとして展開している。鼻パッドがないものや、耳の後ろにテンプル(つる)が巻き付く「ナワテ」など、当時のデザインを再現。素材の魅力を伝え、サンプラチナの加工技術を後世に残していくため、商品の開発費などを福井県のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で、10月末まで募っている。

 同社によると、サンプラチナは昭和初期に日本で開発されたニッケルやクロムなどを含む合金。研磨後に輝く白金色の光沢が特長。さびにくく変色しにくいという特性もあり、昭和天皇も愛用されていたという。チタンが登場するまで、高級素材の主役の一つだった。

 山岸社長(47)は「サンプラチナが使われなくなり、職人の加工技術の継承が難しくなる中、あらためて柔らかな光沢がある昭和の高級素材に光を当てたかった」と話す。2年前にサンプラチナを使い、丸眼鏡をコンセプトとした自社ブランド「MAL」を立ち上げた。

 今回は新たに縁なしで、レンズの左右に穴を開けて、テンプルや中央のブリッジをねじでとめる「ツーポイント」の商品を開発。鼻パッドがなく、鼻に乗るようにブリッジを湾曲させた「イチヤマ」や、テンプルが耳の後ろに巻き付く「ナワテ」など、昭和時代のデザインを意識したラインアップとなっている。

 CFの目標金額は100万円。山岸社長は「今後もMALブランドを展開し、サンプラチナの素材の魅力を伝えていくことで、産地の活性化につなげていきたい」と話している。

 寄付はCFのサイト「レディーフォー」から検索。寄付金5万円で、ツーポイント商品が返礼品となる。