アートエンブが開発した恐竜ワッペンキーホルダー(レディーフォーHPから)

 福井の繊維技術と恐竜王国の名を全国に発信しようと、刺しゅう業のアートエンブ(福井県あわら市清王)が恐竜ワッペンのキーホルダーを製作し、クラウドファンディング(CF)を活用して試行販売を始める。一つのワッペンで最大15色の糸を使い分け、リアルで躍動感あるデザインに仕上げた。

 同社は材料選択から加工まで一貫製造体制をとり、国内屈指の生産量を誇る。ワッペンの縁を立体的に仕上げる独自の技術を強みとする。法人取引がメインで、世界的なファッションブランドや上場企業のユニホームワッペンなどを手掛けてきた。

 恐竜ワッペンは一般向けに商品を届ける初の試み。県内で製造される恐竜グッズが少ないことから、恐竜のまち福井を盛り上げ、ものづくり技術の高さも発信しようと、CFに挑戦することにした。

 ワッペンは2パターンのティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンの4種で各5色。800色の糸から配色を決め、恐竜の顔だけでも8種類を使う。

 デザインは東京でインテリアデザイナーとして活躍する前田翼さん(あわら市出身)と手掛けた。複数の方向から刺しゅうして変化を出し、多彩な色を使うことで飛び出すような立体感を表現した。CFでは限定特典として名前が入る。

 福井県の「ふるさと納税による新事業創出支援事業」に認定され、CFサイト「レディーフォー」で販売促進費などの寄付を10月29日まで募っている。目標額は100万円で、寄付は3千円から。法人や団体向けにオリジナルデザインの返礼も用意している。

 実店舗では福井県立恐竜博物館(勝山市)近くの市ジオターミナルで取り扱う予定。税込み990円。