稽古に励む福井武道学園相撲教室の小学生=10月16日、福井県福井市の福井県立武道館

 10月15日に開幕した福井県中学校秋季新人競技大会で、相撲競技が選手不足のため開催を取りやめた。秋季新人の中止は全15競技を通じ、過去16回で初めて。選手の減少が続く上、新型コロナウイルスの影響で身体接触を控えたいとする学校が増えたのが要因。福井県相撲連盟は危機感を募らせ、小学生世代の育成に力を注いでいる。

 福井県中学校体育連盟(県中体連)相撲専門部によると、今大会では大野市陽明中学校と福井市光陽中学校の各1人しかエントリー希望者がなかった。例年は相撲経験のない他の運動部員も助っ人として加わり個人と団体戦を行っていたが、なるべく身体接触を避けたいとの各校の意向もあり選手数が限られた。

 秋季新人相撲競技の参加者は2015年度(第10回)までは30人台を維持していた。しかし16年度は19人に落ち込み、18年度からは10人を下回った。県内中学校に相撲部はないため、参加者は大野市、勝山市、福井市(福井農林高と県立武道館)にある計四つのジュニア教室生や出身者が多くを占めてきた。教室生の減少が続き、18年福井国体後は傾向が顕著だという。⇒参加者の推移を詳しく

 県連盟では育成の核になる教室の普及に努める。福井県立武道館の福井武道学園相撲教室は、国体成年選手から指導を受けられるとあって保護者の注目を集める。

 柔道と両立する小学6年生の男児は幕内の遠藤関ら石川県勢の力士が好きだと言い、「強い相手とぶつかるのは楽しい。中学でも続けるつもり」と力強い。指導者の一人で国体現役選手の宮下治也さん(27)=嶺北特別支援学校職=は同教室OB。「明るく、楽しくをモットーにしている。足腰の鍛錬は別の競技にも必ず役立つ。気軽に挑戦してほしい」と話した。