頂上付近でのろしを上げる三峯城跡保存会の会員ら=福井県の三峯城跡

三峯城保存会の会員ら

福井県鯖江市上戸口町

 福井県福井市と鯖江市の市境、城山の山頂部分にあるのが三峯城跡だ。その名の通り、三つの山の峰が合わさる場所にあり「360度眺望が広がってます。眺めは最高ですよ」と三峯城保存会の堀正朗事務局長。

 滋賀県~福井県内の山城をのろしでつなぐ毎年10月の「のろしリレー」参加は、周囲の山城が見渡せるこの見晴らしの良さがあってこそ。「三峯城は地域の宝ですからね。のろしリレーの時は地域を挙げてのお祭りみたいなもんです」と、地元住民による三峯甲冑(かっちゅう)隊や地元吟舞が登場し、地域を盛り上げてきた。17日は語り部とともに三峯城跡を散策する「三峯山さんぽ」を実施する予定。

 三峯城は古くは南北朝時代、南朝方の拠点として使われ、戦国期には朝倉氏の一乗谷城の出城または見張り台として使われてきたと伝わる。

 登り口の「イチョウ広場」にある大イチョウは、五六豪雪で折れ、県指定天然記念物を解かれたが、折れた分身を地中に植えたら再生、鯖江市の指定文化財(天然記念物)になった。

 広場から約800メートル、徒歩約30分で三峯城跡へ到達する。近隣にはツバキの下に金銀を入れた「銭甕(かめ)」を埋めたという伝説や、黄金を混ぜて鋳造され、音色のよかったという鐘の話、くぼみの水につけたイボは落ちるという「イボ落とし岩」など、多くの言い伝えがあるという。

⇒福井県内の城を学び楽しむ「ふくい城巡り」

三峯城(みつみねじょう)

 主曲輪(くるわ)から西へ向かって二の曲輪、三の曲輪を階段状に配置。各曲輪の間は、敵の前進を防ぐため尾根を掘った堀切(ほりきり)が設けられている。「太平記」では新田義貞の命で、弟の脇屋義助らが平泉寺の衆徒らと集結したとされている。

三峯城跡保存会

 鯖江市河和田地区と北中山地区の有志で1991年結成。三峯城の保存、管理、顕彰事業などを行う。会員27人。

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 全国的に人気が高まっている城めぐり。福井県内の山城(城)を保存会の話などから紹介する。