福井県福井市内で故意に自転車にはねられ、持ち物が壊れたなどとうそを言って現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で石川県津幡町、無職の男(25)が福井県警福井署などに逮捕された事件で、男が北陸3県で同様の「当たり屋」行為を繰り返していたとみられることが10月13日、捜査関係者への取材で分かった。被害総額は数百万円に上るとみられる。

 福井署と福井県警交通指導課は13日、詐欺の疑いで男を再逮捕した。再逮捕容疑は2020年12月11日午後5時半ごろ、福井市内の歩道上で、対向してきた自転車の同市の30代男性に故意に接触して事故を装い、「高額な財布を落としてファスナーが壊れた」「アクセサリーをなくした」「指にけがをした」などとうそを言って同日、賠償金の名目で2回に分けて現金15万円をだまし取った疑い。

 同署によると「間違いなく現金をだまし取ったが、後日返そうと思っていた」と容疑を一部否認している。男は同様の手口で43万円をだまし取ったとして、9月23日に逮捕されていた。

 捜査関係者によると、被害者はいずれも自転車に乗っており、日没後を狙ったとみられる。男は持ち物の修理費のほか治療費、仕事の休業補償費などの名目で現金をだまし取っていた。1人当たりの被害額は数千円から100万円を超えた例もあるという。