オンライン農園訪問ツアーを企画する高木めぐみさん(右)と、協力する柿農家の山口義雄さん=福井県あわら市柿原

 福井県内の農村地域の魅力を発信しようと、同県あわら市柿原(かきばら)区のデザイナー、高木めぐみさん(34)が、同区でオンライン農園訪問ツアーを企画している。秋の味覚「越前柿」を使ったレシピを紹介し、“本場”の干し柿作りにも挑戦してもらう。高木さんは「より多くの人と生産者や地域をつなげたい」と意気込んでいる。

 石川県境にある同市柿原は、越前柿の産地で知られる。北陸新幹線が地域を通ることが決まり区はまちづくりを進め、高木さんは集落センターなどに使う柿原のロゴマークを手掛けた。

 これを機に故郷の柿原との関わりを深め、2018年には地域の未来を考える会合にも参加。獣害や高齢化による人手不足などの課題解決に向け、地域と一体になり知恵を絞ってきた。

 農村への誘客や振興を目指す福井県の「農遊コンシェルジュ」でもある高木さん。「農家でなくとも、情報発信で地域を盛り上げることができる。地元の人以外にも柿原の柿を知ってもらおう」とオンラインイベントを企画した。

 イベントは10月16日午後4時スタート。柿農家の山口義雄さん(70)の農園から始め、高木さんがリポーターとして進行する。渋抜きした越前柿のレシピ紹介、農園で採れた越前柿を使った干し柿作りを体験してもらう。芦原温泉をはじめ周辺の観光スポットも紹介する。

 高木さんは「コロナ禍なのでまずはオンラインからきっかけを作りたい。柿原が農村振興の先進地として、他地域のモデルになれれば」と期待。今後も県内各地で催しを展開する計画だ。

 第1弾となる柿原イベントの運営費、広報費として、クラウドファンディング(CF)で10月14日まで資金を募っている。目標額は100万円。寄付はCFのサイト「レディーフォー」から。返礼品はオンラインイベントへの招待、柿原の越前柿やコシヒカリ、高木さんによるロゴマークの作成などを用意している。