経営者から日常的に暴言、セクハラ放置…介護施設で働く女性の悲痛な訴え【職場の悩み相談室】

介護施設で働く人からの労働相談は少なくはなく、相談を受ける私たちの間でも課題の多い職場という認識があります。今回、相談に見えた女性は、「これまで本当に我慢してきたけれど、もう限界!今の施設を辞めようと思うが、せめて最後に出来ることはないかと思い相談に来ました」。

内容は、先ず「病気休暇の放置」。施設開設当初から働いている女性は、経営者である施設長からストレスのはけ口とも取れる言葉を言い続けられた。最初は相談事であった内容が次第に従業員に対する不満や陰口になり、自らのストレス発散が暴言に代わっていった。それは、女性が職場で一人になる時を見計らって繰り返され、精神的に追い詰められた彼女は仕事に行けなくなり、心療内科で「うつ病」と診断された現在は病気休暇中であるという。しかし、施設長は「病気休暇なんてほとんど無いのが普通」といい給料は出ていない。

次に「セクハラの放置」。女性は同僚の男性から思い出すことも嫌な激しいセクハラを受けていた。その事実を施設長に訴えるが、「セクハラの事実が公になると大変なことになる」といい全く対処せず、加害者への罰も、被害者への謝罪も無いまま。加害者は今も勤務しているため、女性は恐怖感が拭えていない。

そして、この施設はタイムカードを導入しているが、規定の終業時間には打刻を促し、時間外手当は支払わない典型的な「サービス残業の強制」。

ちなみに、「就業規則」は存在するらしいが、従業員の目には触れられない場所にあり、施設開設当初に大企業の就業規則をモデルに定めたと聞かされている。そもそも就業規則は職場状況に的確なルールであるべきなのに…。

女性が訴える内容は、どれをとっても許されがたい事実であり、このような職場で長年働かざるを得なかったことを、本当に気の毒に感じるばかりでした。これ以上は耐えられないと判断した女性は退職を決心し、しかし、何か最後に出来ることはないかと相談に来られたのでした。

自分の感情だけで人を雇い、社会のルールを無視し、働く人の立場に全く立たない経営者は許せません。とは言え、ひとりで立ち向かうにはなかなか勇気が必要です。思いを同じくする従業員の出来るだけ多数で経営者に対峙すること、このことが何より自分たちの身を守る方法です。きっと、同じ思いで怒っている人はいるはず!思いを一緒にして、みんながひとつになって強くなって欲しい!介護施設は本当に大切な場所であり、まさしく社会になくてはならない場所です。労働者は自分のためにも(社会のためにも)働きやすい職場にしていくよう経営者と話し合い変えていかなければ!私たちに出来ることは手伝います。一緒に頑張りましょう!(連合福井)

  ×  ×  ×

 パワーハラスメントや会社での冷遇など職場の悩みに対する相談を受け付けている連合福井(日本労働組合総連合会福井県連合会)によるコラムです。解決へ向けたアドバイスを実際に相談のあった事例を基に紹介します。

 連合福井の「なんでも労働相談ダイヤル」は、電話0120154052(相談無料)