渋沢栄一の思想などについて語る子孫の渋澤健さん=9月25日、福井県福井市の福井商工会議所ビル

 日本の資本主義の父とされる実業家渋沢栄一の子孫、渋澤健さん(コモンズ投信会長)が9月25日、福井県福井市の福井商工会議所ビルで開かれた「ふくいFPフォーラム」で講演した。渋澤さんは「栄一が提唱した『道徳と経済の合一説』は、現代風に言えばサステナビリティ(持続可能性)」と強調した。

 渋澤さんは、栄一が著書「論語と算盤(そろばん)」で「経営者一人がいかに大富豪になっても、そのために社会の多数が貧困に陥るようでは、その幸福は継続されない」としている点を挙げ、経済と道徳を両輪とする考え方が現代の持続可能性につながるとした。

 また、栄一の思想は「1文字で表せば『と』の力」と指摘。「論語とそろばんのように、一見相いれないものでも試行錯誤を繰り返せば新たなクリエーションができる」と話し、変化の激しい現代の日本でその心構えが注目されているとした。

 同フォーラムは日本ファイナンシャル・プランナーズ協会福井支部と県金融広報委員会が主催。約100人が聴講し、無料の個別相談会も行われた。