建設中の越前たけふ駅のホームを見学する親子連れら=9月19日、福井県越前市大屋町

 2024年春の開業に向け建設中の北陸新幹線越前たけふ駅の見学会が9月19日、福井県越前市大屋町の現地で開かれた。県内の親子連れら500人が内装工事中のコンコースやホームを間近に見学し、クイズラリーを満喫。開業への期待を膨らませた。

 越前たけふ駅は県内で唯一、JRの既存駅に併設しない新設駅。越前市に飛来する国の特別天然記念物コウノトリをイメージした白と黒の外観が8月に姿を現した。8月末時点の工事進捗(しんちょく)率は72%で、22年夏の完成を目指している。

 内装・設備工事が進む現在の駅舎を見てもらおうと、県が見学会を開いた。5回に分けて100人ずつが参加した。

⇒【写真】越前たけふ駅の工事中のコンコース

 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構の担当者が、1階のコンコースで駅舎の概要を説明。天井には越前和紙の技法「流し漉き」の動きを表現した和紙照明が設置される予定で、参加者は施設内を見上げながら完成後の姿を想像していた。

 2階には2面4線で延長312メートルのホームが建設されており、工事用の線路が敷かれた現場を熱心に撮影する参加者の姿が見られた。クイズラリーでは「北陸新幹線12両編成の長さは」「敦賀開業後の東京―敦賀間の駅数は」などの3択問題がホームに掲示され、子どもたちが全問正解に挑戦した。

 越前市国高小学校の児童は「ホームが長くて驚いた」と、地元にできる新駅に興味を深めた様子。「完成後には絶対に見られない貴重な風景」と見学を満喫した同市の男性は「関東までつながりやすくなって便利になるのが楽しみ」と開業を待ち望んでいた。

 北陸新幹線施設の見学会は、10月17日に福井駅、11月7日に敦賀車両基地の建設現場でも開かれる予定。