「他の地域にない観光コンテンツをどうつくるかが大事」などと提言する星野佳路代表=9月15日、福井県福井市のフェニックス・プラザ

 国内外でホテル、旅館など51施設を運営する星野リゾート(長野県軽井沢町)の星野佳路(よしはる)代表の講演会が9月15日夜、福井県福井市のフェニックス・プラザで開かれた。2024年春の北陸新幹線敦賀開業を控える福井県の今後の観光について「他の地域にないコンテンツをどうつくるかが大事」と強調し、世界的に知られている眼鏡産業などを生かした取り組みを提言した。

 星野代表は1991年に家業の温泉旅館を継いで以降、経営破綻したリゾートホテルや温泉旅館の再生を手掛けている。「リゾートの革命児」と呼ばれ、2003年には国土交通省の観光カリスマにも選ばれた。

 星野代表は、▽自然▽温泉▽海産物▽米▽酒-といった魅力は、全国各地にあると指摘した。鯖江市が眼鏡枠製造で9割以上の国内シェアを誇ることに着目し、「世界でもあまりないし、他の地方が絶対まねできない。眼鏡産業と観光コンテンツをどう結びつけるかが大事」とアドバイス。ワイン産地として有名なフランス・ボルドーの観光を例に挙げ、「観光は地場産業を世界に紹介する媒体にもなる」と訴えた。

 杉本達治知事との対談もあり、県内の観光素材を紹介した知事に対し、「眼鏡や恐竜、永平寺など個別ではすばらしいが、最終的な福井のイメージがぼやけてしまう。何を福井のブランドイメージとして強調していくか明確にして、戦略的に計画することが重要」と指摘。戦略の実効性を検証するため、福井のイメージを毎年調査することも有効とした。

 講演会や対談は福井青年会議所が主催。約700人が聴講した。