自民党総裁選に向けた投票用紙の発送準備=9月15日、福井県福井市の福井県繊協ビル

 自民党総裁選で細田派が自主投票を決めた9月14日、福井県内4人の同派国会議員が福井新聞の取材に応じた。高木毅衆院議員は岸田文雄前政調会長の支持を明言。稲田朋美衆院議員、山崎正昭参院議員、滝波宏文参院議員は政策を見極めるとし、滝波氏は脱原発が持論の河野太郎行政改革担当相は「適切ではない」とした。

 細田派はこの日の総会で岸田氏と高市早苗前総務相を支持対象にすると決め、河野氏については各議員の判断に委ねるとした。

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 取材に岸田氏を支持すると述べた高木氏は「派閥の方針決定とは関係ない」と前置きした上で、「新型コロナ禍という有事にあり政治の安定が必要。今は岸田氏しかいない」と強調。コロナ対策と経済再生に打ち込む重要な政権になるとし、「今は改革のときではなく、コロナ対策に専念するときだ」とした。

 「派閥で一定の方針が示されたので、それを前提に考えたい」とするのは稲田氏。「政策や人間関係など、いろいろな要素がある」とし、岸田氏と高市氏のどちらがふさわしいか、総合的な観点から見極めた上で判断する考えを示した。

 山崎氏も「政策を見極めながら思案している」と説明。間もなく行われる衆院選だけでなく、来夏の参院選を見据え、清和政策研究会(細田派)の参院議員でつくる清風会(会長・世耕弘成参院幹事長)の意見も聞きながら検討するとした。

 滝波氏は「福井県の活性化のために一番ふさわしい候補をぎりぎりまで見極めたい」と強調した。岸田、高市両氏を支持対象とした派閥の方針については「脱原発を封印したと言われるが、結局フェードアウトとしている河野氏は適切ではない。思いは一緒だ」と述べた。

 一方、早々に高市氏支持を表明していた二階派の山本拓衆院議員は「顔触れが固まり、いよいよこれから。(高市氏は)知名度不足だったが、テレビに出演するたびに支持率が上がっている」と手応えを語った。

 自民党福井県連は9月15日、県内の党員・党友への投票用紙の発送準備を始めた。告示日の17日に発送する。投票は28日締め切りで29日に開票して党本部に報告する。本部で全国集計され、国会議員票と同数の383票がドント方式で各候補者に配分される。投票権を持つ県内の対象者は約1万1200人。