増設されるマリンレジャーを安全に楽しむための注意看板。左奥に見えるのが葉積島=9月10日、福井県高浜町和田の若狭和田ビーチ

 福井県高浜町和田沖合でマリンスポーツ「スタンドアップパドルボード」(SUP=サップ)中の女性が漁船とぶつかり死亡した事故を受け町は9月10日、町議会全員協議会で対応策を説明した。事故のあった和田地区で主に活動するマリンレジャーを提供する事業者に対し、再発防止策がまとまるまで当面の活動自粛を要請し、注意を喚起する看板を近く設置する考えを明らかにした。

 事故は9月5日、若狭和田ビーチと約500メートル沖合の葉積島の間で発生。海水浴場開設中はブイを設置し漁船が航行できないようにしている場所だが、事故当時は海水浴場は閉鎖されており、漁船の航行、マリンスポーツとも可能だった。

 これを受け町は7日、若狭高浜観光協会のホームページに、注意情報を改めて掲載した。8日には相談などのあった2事業者に活動自粛を求めた。漁船の航行が多いルートや注意区域、進入禁止区域を掲載した看板は、町内に4カ所設置しているが、18日からの3連休までに、10カ所程度、追加で取り付けたいとした。

 議員からは「マリンレジャー人口は増えている。漁船との間で何らかのルールづくりは必要」「マリンスポーツが悪いわけではない。(漁業と)共存できる解決策を」という意見が上がった。町は「ルールの条例化を含め検討し、協議していきたい」とし、小浜海上保安署、町などが参加する9月末の「安全・安心な海構築会議」で議題に上げたいとした。

 町内でのマリンレジャー中の死亡事故は、町産業振興課によるとこれまで報告された事例はない。