全国高校生ポスターコンクールで最優秀賞に輝いた橋本大我さんと受賞作品=福井県鯖江市の丹南高校

 「まつり」をテーマにした第20回全国高校生ポスターコンクールで、福井県立丹南高校3年の橋本大我さんが最優秀賞に輝いた。真っ赤な“鯉男”がうちわと金魚が入った袋を手に、夏祭りを楽しむ様子をユーモアたっぷりに表現。白を生かした飾らないデザインと、「食って踊って遊んで」のキャッチコピーが「まつりの基本を率直に伝えている」と評価された。

 コンクールは「ポスターの甲子園」として知られ、日本国際ポスター美術館(岐阜県大垣市)が主催。今回は32都道府県から638点の応募があった。

 橋本さんの作品のタイトルは「まつりが来るぞ」。ねじりはちまき姿の鯉男の表情は愛きょうにあふれ、「新型コロナの影響で祭りに行けなかった人たちが、また行きたいと思えるように」と願いを込めた通りの出来栄えとなった。

 背景は白を選択。そのシンプルさが鯉男の赤とキャッチコピーを引き立たたせ、審査員から「余白をしっかり取った着飾らないデザイン」と高く評価された。「食って踊って遊んで」のキャッチコピーは「語句の間に、日本の祭りを揶揄するユーモアが漂う」と称された。

 生活福祉系列で学び、将来は社会福祉士を目指すという橋本さん。「絵は得意でも好きでもない。まさか受賞するとは思わなかった」と話す。

 美術を指導する織田慶史教諭は「ポスターは素っ気なさ過ぎても、詰め込みすぎてもだめ。バランスの良さにセンスを感じる」と橋本さんの力量に感心。「見る人が一目で分かる的確な情報発信力は、さまざまな場面で必要になる。その才能をぜひ今後に生かしてほしい」と話していた。

 福井県内からは、ほかに福井工大福井高が学校賞に輝き、同校の4人が入賞した。