福井県などが10月末までの新型コロナウイルスワクチン接種完了を掲げる中、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に福井市内の保護者から「親がワクチンの副反応で発熱した場合でも、子どもに学校を休ませるよう福井市教育委員会から通達があった」として対応を疑問視する声が寄せられた。市教委は「発熱が副反応なのか感染によるものなのか、判断が難しいため」として理解を求めている。

 福井市教委は学校再開前の8月26日、国の通達に基づき市立幼稚園、小中学校の保護者に対し、児童や同居家族に発熱などの症状があった場合、児童を登校させないよう要請する通知を出した。

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 しかし保護者らから「ワクチンの副反応による発熱の場合はどうなのか」との問い合わせが相次いだことから対応を協議。31日には先の通知に併せて「ワクチン接種後の発熱」も登校させない要件に加え再通知した。

 福井市保健給食課は「国の通達では副反応についての言及はなく、クラスター(感染者集団)を発生させないことを念頭に協議した。ワクチン接種による発熱と思われたケースで(コロナ感染の)陽性と判断された事例が県外であり、副反応かどうかの判断は難しいだろうと考えた」としている。いずれについても登校自粛した場合は欠席とならない出席停止扱いとする。

 福井県義務教育課は、各市町の判断は把握していないとした上で「オンラインなどでケアできる環境を整え、子どもの学びを止めないようにしてもらえれば」とした。

 同居家族の対応について全国の事例をみると、関西のある自治体はホームページで「ワクチン接種による副反応である場合は登校自粛の必要はない」としている。ほかには「ワクチン接種による発熱かどうかわからない場合など、感染が不安で休ませたい場合には、出席停止とすることも可能」とする自治体もあるなど対応が分かれている。

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