宗田光一氏

 任期満了に伴う10月の福井県越前市長選に、元市地域おこし協力隊員で美術家の宗田光一氏(66)=同市丸岡町=が9月2日、立候補を表明した。自宅で開いた会見で宗田氏は、地域通貨の導入など経済成長を続けるまちづくり構想を掲げ「越前市で究極の地域おこしに取り組みたい」と語った。

 宗田氏は「若者が帰ってくる越前市をつくりたい」と話し、力を入れたい政策の一つとして、市内で使える地域通貨の導入を挙げた。子育てや介護、ボランティア活動などの対価として地域通貨を発行し、地域を豊かにしたいとした。

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 北陸新幹線越前たけふ駅周辺のまちづくりに関しては、美術館、ホテル、公園の機能を併せ持つ「新美術館ホテル」の建設を目指すと発表。給食費の無料化にも取り組みたいとした。

 立候補表明に至った理由について宗田氏は「地域通貨構想を市に提案したが進まなかった。それならば自分で、と思い決意した」と語った。

 宗田氏は北海道出身。釧路江南高を卒業後、広告代理店でのコピーライターや学習塾講師などを経験。熊本や栃木でまちづくり活動に携わった。2019年4月に越前市地域おこし協力隊となり、市内の伝説に基づく創作絵本を出版するなど絵本をテーマにしたまちづくりに取り組んだ。協力隊は8月末で退任した。

 越前市長選を巡っては、5選を目指す現職の奈良俊幸氏(59)と、前副知事の山田賢一氏(62)が立候補を表明している。投開票日は10月17日の予定。