食事を無料提供「ゆるい食堂」を襲ったコロナ禍 1年半ぶりテイクアウト方式で復活【ゆるパブ】

こんにちは!鯖江にてゆるい食堂を運営しています、森です。
本日は、7月25日に行われた、ゆるい食堂~テイクアウトver.~について紹介します!

 ゆるい食堂とは、お店で余った食材をいただき、ボランティアで集まったスタッフで料理を作り、無料で食事を提供しているイベントです。子どもから大人までが同じテーブルで手を合わせ、「いただきます!」「ごちそうさまでした!」を言うのが絶対のルールです。2016年にスタートし、現在、開催時には毎回約20名のスタッフが集まってくださるようになりました。また、スーパーや精肉店などの協力店舗も約15店を数えます。

 料理がおいしいのはもちろんですが、オリジナルキャラクター「お米の神様」が登場し、スイーツを賭けたじゃんけん大会の開催や、子どもから大人気なお菓子まきも行っています。当日は参加者・スタッフ含め約100人が集まってご飯を食べる、大きなイベントです。

 ゆるい食堂を開催してから、5年目を迎えようとしていた昨年の4月。新型コロナウイルスの流行で人との接触に制限がかかりました。外出を控え、大人数で集まることできない。新型コロナウイルスは、ゆるい食堂にも大きすぎる程の影響を与えました。
 借りていた会場からは、貸し出しが禁止になったとの電話が入り、約100人もの人が集るイベントを開催ができるような状況では到底ありませんでした…。

 昨年の5月、7月、9月。"ゆるい食堂開催中止"とのお知らせをするだけの活動に、運営スタッフも苦しい思いでいっぱいでした。何か私たちにできることはないのか。いつも食材をいただいていたお店に伺い、「困っていることはありませんか?」とヒアリングを行ったときには、お客さんが減ってしまったというお声がありました。しかし一方で、テイクアウトを活用して忙しくなったお店もありましたとのお声も聞こえてきました。
 新型コロナウイルスが流行してから、"stay home"と言う言葉をよく耳にするようになりました。外出できない代わりに、家での時間をどう過ごすのかに焦点が当てられました。テイクアウトをすることで、家でのご飯を楽しんでいる人がたくさんいるという状況をお店の方が教えてくれたのです。

 そこで、私たちゆるい食堂も、開催方法をテイクアウトに変えて、お弁当をお届けしよう!という発想が生まれました。みんなで集まることはできなくても、家に持って帰って、家族がみんなでご飯を食べる時間が生まれる。これはゆるい食堂が目指していた、みんなで楽しくご飯を食べることに繋がると感じたのです。

 方法を変えると決まってから、当日に向けての準備が始まりました。約1年ぶりのゆるい食堂の開催に、スタッフも気合が入っていました。やっとみんなにご飯と笑顔をお届けできる。食材を頂くお店の方からも、「待ってたよ!頑張ってね!」との声援をいただきました。

 初のゆるい食堂~テイクアウトver.~は、今年の5月に開催を予定していました。しかし、福井県での緊急事態宣言が発令。7月の開催も泣く泣く見送ることとなりました。
 やっとの思いで開催ができたのが、7月25日です。今までとは違うお弁当作りに四苦八苦しながらも、なんとか50食のお弁当を作ることができました。当日は配布時間前から会場にて待っていてくれたご家族がいました。お弁当をお渡しすると、1年半ぶりの、「ありがとう」という言葉を聴くことのできました。コロナ禍でもできることを続けて来れて良かったと、スタッフ全員が思った瞬間だったと思います。

 しかし、約1年半ぶりにテイクアウト方式で開催をしてみて、続けていくにはまだまだ課題があることに気づきました。備品に以前よりもお金がかかってしまうこと、調味料が不足してきたこと、ボランティアスタッフの確保が困難なことなど…。まだまだ課題はありますが、ゆるい食堂の原点である、強制的ではない、ゆるく続けることのできる子ども食堂であり続けたいと思います。

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【ゆるパブコラム】福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。ゆるパブメンバーを中心に執筆中。