子どもたちに元気に成長してほしいという願いを込め各地で育てられたヒマワリ。花の近くには「生きる力を養うプロジェクト」の看板が掲げられている=福井県福井市風巻町

 夏休み明けに多い子どもの自殺を防ぐため、福井県福井市の女性が中心となって通学路沿いなどにヒマワリを植え、悩みを抱える子の相談場所をつくる活動が続けられている。3年目の今年は嶺北を中心に栽培は20カ所に広がり、登校する子どもたちを大輪の花が迎える。

 活動は、自宅などで料理教室を開いている前川つかささん=福井市=が2019年、悩みを抱える子どもたちの役に少しでも立ちたいと始めた。自身が以前、体調を崩した経験も踏まえ「子どもたちに太陽に向かって育つヒマワリのよう成長してほしい」という思いから自宅の庭やその近辺で栽培。取れた種は翌年に知人らに配った。

 今年は知人や活動に賛同する約20人の協力を得て活動を進め、福井市や鯖江市、勝山市など嶺北の7市町の18カ所と長野県、愛知県の2カ所で合わせて約200本が花を咲かせているという。花の多くは通学路に面した庭や畑などにあり、坂井市高椋小学校の花壇でも育っている。

 また、栽培している場所のそばに看板も設置した。大きなハートの形の中に、「生きる力を養うプロジェクト 命を守る」と丸みを帯びた文字で書かれている。子どもが悩みを相談できる場所の目印に、という思いからだという。

 勝山市の義野陽子さんは昨年から活動に参加。今年自宅の庭で育てたヒマワリの中には、高さ約2メートルまで成長したものもあるという。「昨年は上手に育てられず、今年も花が咲くのか心配だった。種が取れれば来年も育てて、子どもたちを見守りたい」と話した。

 前川さんは、悩みを抱えていても何も言えない子どもがいるとし「子どもたちには、自分の近くに相談できる人がいることを知ってもらいたい。何かつらいことがあったらこの看板がある家の人に話してほしい」と呼び掛けている。