8月27日に2人で福井県の敦賀市役所へ婚姻届を提出した金城希龍さん(左)と川井梨紗子選手(金城さん提供)

 東京五輪のレスリング女子57キロ級を制し、2大会連続金メダルに輝いた川井梨紗子選手(26)=石川県津幡町出身=が8月27日、会員制交流サイト(SNS)で結婚を発表した。相手は同じ競技で五輪を目指し、現在は福井県の敦賀気比高校レスリング部コーチの金城希龍さん(28)=沖縄県那覇市出身。川井選手は福井新聞の取材に「レスリングの魅力を(福井の)子どもたちに伝えられる力になれれば」と語った。

 金城さんの大学時代の試合を見た川井選手が同級生を通じて連絡を取ったのが縁。「一つのことに熱中して頑張っている」ところに金城さんは引かれたといい、2016年リオデジャネイロ五輪で川井選手が金メダルを獲得した後、交際がスタートした。

⇒東京五輪バレー男子8強、清水邦広がチーム鼓舞(D刊)

 東京五輪は2人で夢舞台を目指した。高校3年時の全国高校総合体育大会(インターハイ)で団体3位に入った金城さんは大学卒業後、自衛隊体育学校に進み、競技を続けた。しかし、19年6月の予選で敗退し現役引退。指導者に憧れていたこともあり「勝利至上主義ではなく、人間形成を一番に重んじている」と2021年春、敦賀気比高校の非常勤講師に就いた。

 川井選手にとって金城さんは「苦しい時に一番そばで支えてくれた」存在。東京五輪と北信越インターハイに区切りがついた27日、2人で福井県の敦賀市役所に婚姻届を提出した。川井選手は今後、敦賀市内を拠点に生活を送るという。

⇒吉田正尚、栗原陵矢…福井県勢活躍、侍ジャパンが初の金

⇒福井県出身プロ野球選手の球児時代(D刊)

 敦賀気比高レスリング部の時岡隆夫監督は「技術はもちろん、レスリングに取り組む姿勢や目標に向かって頑張る大切さを伝えてほしい」と期待する。川井選手は「現役引退したわけではないが、競技生活と両立してレスリングの楽しさや魅力を伝えたい」と語った。