北陸新幹線敦賀開業後の並行在来線の運賃水準

 福井県は8月23日、2024年春の北陸新幹線敦賀開業後の並行在来線(現JR北陸線)に関する経営計画の骨子案を明らかにした。厳しい経営見通しを踏まえて運賃を引き上げ、開業1~5年目は現行比で1・05~1・15倍、6年目以降は1・05~1・2倍とする方針。運行本数は現在の1日102本(県内・普通列車)から24本増便の126本程度とし、通勤通学の利便性向上を図るため、朝夕に福井―敦賀間で快速列車8本を走らせる。⇒運行計画イメージを見る

 運賃水準について、福井県は2020年9月県議会で現行水準据え置きから1・3倍までの3パターンを提示していた。利用者の利便性と県や市町の財政負担のバランスを考慮し、先行する富山県、石川県並みの水準とする方向で設定する考えだ。

 開業1~5年目は激変緩和措置として、定期外と通勤定期が現行比1・15倍、通学定期は同1・05倍とする。6年目以降は定期外と通勤定期が同1・2倍、通学定期は同1・05倍のままで据え置く。学生に過度な負担とならないよう通学定期は値上げ幅を抑える。

 JRからの経営分離後は特急が廃止されるため、普通列車を中心に24本増便する。福井―敦賀間は現行の38本から44本、敦賀―芦原温泉間は7本から9本、福井―芦原温泉間は7本から10本などとし、計126本に増やす計画。福井―金沢間は現時点では41本から40本を見込んでいるが、石川県と具体的な本数を今後調整していく。

 増便する24本のうち8本は福井―敦賀間の快速列車とする。停車駅は未定だが、所要時間は現行の普通列車より約10分短い40分弱と見込む。特急の代替策として関西・中京方面へのアクセス利便性を確保する。

 経営計画の骨子案は、23日に開かれた県会地域鉄道の維持・活性化を目指す議員連盟の総会で示された。8月30日の総会で全体の経営計画案を示す。9月県会の議論を踏まえ、10月ごろに県や沿線市町などでつくる県並行在来線対策協議会で決定する。