水着で隠れる部分は「プライベートゾーン」。子どものうちから「大切にして」と教える

 「最初は『プライベートゾーン』は大事なところだと教えることから始めましょう。生命にかかわる大事な部分だと」。福井県越前市の地域子育て支援センター「一陽」で性教育講座を担当する元看護師の山川二葉さん(35)=同市=は「早めの性教育は大切です。わが子を性的トラブルの被害者にも、加害者にもしないためにも」と強調する。

 「プライベートゾーン」とは、水着で隠れる部分(胸、性器、お尻など)を指す。たとえ保護者でも他人が勝手に触ったり、見たりしてはいけない部分だ。そのプライベートゾーンと口を合わせて「あなただけのもので大切にして」と伝えてほしいと話す。

 山川さんは、東南アジア各国の孤児院でボランティアとして活動し、性被害に遭った子どもの多さに衝撃を受けた。帰国後、性教育について学び、今年から同センターで講座を担当している。

 子どもがまだ小さいからと、保護者が人前で子どもを着替えさせるのも避けて、と山川さんは言う。子ども自身が裸でも構わないと思うようになるためで「親がふざけてお尻などを触るコミュニケーションもやめて」。好きな相手ならお尻や性器を触っていいと誤解を与えかねない。子ども同士の「スカートめくり」「ズボンおろし」「カンチョー」は「性的ないじめに当たり、性暴力」と指摘する。

 子どもが成長に合わせて、「プライベートゾーン」に加えて「No・Go・Tell」も教えてほしいと山川さん。触られたり見られたりの被害を受けそうになったときは「嫌だ(No)」と言い、その場から「逃げる(Go)」。そして親など信頼できる大人に「伝える(Tell)」。まずは保護者が性について正しい知識を持ち「その知識を子どもに伝えることが大切」と話している。

■性教育に大切なこと

(1)子どもでも性的トラブルの被害者にも加害者にもなりうると認識
(2)「プライベートゾーンは大切に」と伝える
(3)被害を防ぐ「No・Go・Tell」
(4)小学高学年になると話しづらい。小さい頃から家族で話し合う
(5)子は親の所有物ではない。一人の人間として尊重する