ビールを入れて持ち歩ける水筒「サンポニ」を商品化した清水友恵さん(右)と高岡勇治さん。専用タップを付けた左の水筒はビールサーバーのように注ぐことができる=福井県福井市中央3丁目の「クラフトブリッジ」

 ビールを入れて持ち歩ける水筒「グラウラー」の福井発ブランド「SANPONI(サンポニ)」が2020年8月の発売以降、人気を集めている。大手雑誌に掲載されたり、都市部のクラフトビール専門店で取り扱われたりと、知名度は徐々に上昇。新型コロナウイルスの影響で外食控えが進む中、屋内外で気軽に飲めるスタイルがピタリとはまっているようだ。

 グラウラーは、欧米で普及しており、生ビールやクラフトビールを自宅に持ち帰ったり、屋外で楽しんだりするため使われている。サンポニはステンレス製の2層式で、12時間保冷できる。ふたの内側部分のゴムを2重構造にするなど密閉性が高く、炭酸が抜けにくいのが特長。製造は中国の工場に委託している。

 企画開発したのは福井県福井市中央3丁目のコワーキングスペース「クラフトブリッジ」を運営している清水友恵さん(35)と高岡勇治さん(40)。「河原にピクニックに行って、ビールが飲めたら、ちょっと楽しいじゃんと思った」と清水さん。商品のコンセプトは「まちなかでアウトドアを楽しもう」にした。

 サイズは0・9リットル、1・9リットル、3・8リットルの3種類。青やオレンジなど6色をそろえ、女性がまちなかで持っていても違和感がないデザインにした。ふたを替えるとビールサーバーのように注げる専用のタップもある。高岡さんは「缶ビールを入れて持ち運んでも、おいしく飲める」と太鼓判を押す。

 当初は、クラフトブリッジやインターネットで販売していたが、現在は福井市のアウトドアショップや関東や関西のクラフトビール専門店などでも取り扱っている。コロナ禍で、ビールを店で飲まず、持ち帰るライフスタイルにも一役買っている。出荷は増え続け、7月は約250本と過去最高だった。

 ブランドロゴはクラフトブリッジの屋上から見える足羽川と足羽山をイメージしてデザイン。高岡さんは「福井は車社会で、なかなか歩かない。サンポニを持って、足羽川の河川敷などで気軽にビールを楽しんでもらえたら」、清水さんも「お散歩のお供に」と話している。価格は税込み3600~9200円。