関西電力高浜原発1号機(手前)と2号機=2020年12月2日、福井県高浜町

 関西電力は8月2日、運転開始から40年を超えた関西電力高浜原発1号機(福井県高浜町)を2023年6月、2号機を同7月に再稼働する運転計画を発表した。未定としていたテロ対策施設の完成時期の見通しが立ったためで、今年6月9日の設置期限から約2年遅れることを正式に公表した。テロ対策施設は新規制基準で設置が義務付けられている。

 2基のテロ対策施設の工事完了は23年5月ごろで、運用開始は高浜1号機が同5月、2号機が同6月ごろと説明。2号機で終わっていなかった40年超運転に必要な安全対策工事は今年12月ごろに完了するとした。

 テロ対策施設の工事が長期化している要因について関電は「大規模な掘削工事や大量のコンクリート投入が必要になるなど工事内容が変更になったため」としている。

 杉本達治知事は今年4月、国と関電から協力要請のあった高浜1、2号機の再稼働に同意した。しかし、テロ対策施設が期限の6月9日までに完成しないことから、関電は2基の再稼働を見送った。

 同じく運転開始から40年を超え、6月23日に再稼働した美浜原発3号機は、テロ対策施設が設置期限の10月25日までに完成しないため、同23日に停止する予定。未定としていた完成時期は来年9月ごろになるとの見通しを明らかにし、次回の運転再開が同10月になる計画を公表した。

美浜原発3号機を再稼働、全国初の40年超運転

 22年8月24日がテロ対策施設の設置期限となっている大飯原発3、4号機については、3号機が期限に間に合わず22年12月ごろの完成になるとした。4号機は間に合う予定。