サイン会でファンに笑顔で応える藤城清治さん=7月31日、福井県の福井市美術館

 影絵作家の藤城清治さん(97)が7月31日、福井県の福井市美術館で開かれている「藤城清治 光の世界メルヘン展」(福井新聞社、福井市美術館、福井放送でつくる実行委員会主催)でサイン会を行った。詰めかけた来場者には長年のファンも多く、サインが書かれた書籍や図録に感激した様子だった。サイン会は8月1日午後1時半からも行われる。

 福井県での同展は、初開催の2010年以来11年ぶり。今回は、宮沢賢治の童話を再現した影絵や福井の風景を描いた新作まで約170点を展示している。

 サイン会が始まる前には、図録や絵本を手にした50人以上の列ができた。藤城さんは1時間ほどかけ約100人にサイン。書籍の表紙裏などに、独特な形をしたローマ字で、丁寧に名前を書いた。アクリル板越しに「お元気でいらしてください」と声を掛けられると、笑顔で応えていた。

 11年前の展示会を見に来たときは中学生で美術部だったという福井市の女性(24)は「ずっと藤城先生のファン。どの作品も幸せな気持ちにさせてくれる。(サインが入った図録は)宝物です」と話していた。

 サイン会は図録、書籍、版画などを購入した際に配られる整理券が必要。同展は9月12日まで(8月9、16日を除く月曜休館)。