一乗谷城を目指し登山を楽しむ参加者=7月31日、福井県福井市の一乗城山

 「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会は7月31日、福井県福井市の一乗谷城に親子で登る催しを開いた。参加した家族連れら約20人が、「最強の城」として注目される山城遺構の見学を楽しんだ。

 今年は、一乗谷朝倉氏遺跡が国の特別史跡に指定されて50周年、特別名勝指定30周年の節目に当たる。一乗谷城巡りは5月に設立した実行委による初の本格的な企画で、県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館の川越光洋副館長ら2人が解説役として同行した。

 戦国時代に築かれた山城には、人や櫓(やぐら)を配置するため山肌を平らにした曲輪(くるわ)や、敵の横移動を防いだ竪堀(たてぼり)などの跡が残る。参加者は、川湊があったとされる安波賀の集落や、数十トンの巨石が残り、見張り台や門があったと推測される下城戸跡などを通り入山した。

 2時間ほどかけ、山上御殿群の一画である千畳敷跡に到着した。近くにある宿直(とのい)跡は見張りに使われていたため、城下町だけでなく三国湊まで見渡せる場所だった。参加者からは「天下を取ったような気分」と歓声が上がった。

 家族3人で参加した福井市の男性(50)は「遺跡は平地のイメージが強かったので、山城の規模が大きくて驚いた」と話し、息子(9)は「宿直からの景色がすごかった。敵を探索しやすいのも分かる」と満足した様子だった。

 実行委は県内にある城の魅力を広め、観光資源として活用を進めようと発足。市町や観光協会、各城の保存協会、福井新聞社などが参画している。