水位が上昇し、家屋に入り込む濁流=7月29日午前7時15分ごろ、福井県福井市本郷地区

 福井県内は7月29日朝、上空の寒気や湿った空気の影響で大気の状態が不安定になり、局所的に猛烈な雨が降った。気象庁は、福井市付近で同日午前6時10分までの1時間に約100ミリの雨が降ったとみられるとして「記録的短時間大雨情報」を発表した。また、越前町上糸生では午前8時20分までの1時間に83ミリ、鯖江市では午前8時半までに約80ミリの雨を観測。県によると同日午前7時半時点で、人的被害は確認されていない。

 福井地方気象台と県は、福井市、坂井市、鯖江市、越前市、越前町に土砂災害警戒情報を発表。福井市は本郷、西藤島、大安寺、鶉、棗、鷹巣、本郷、宮ノ下の8地区の5085世帯、1万4103人に避難指示を出した。

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 福井市によると、同市国見町、高須町、市ノ瀬町、大谷町で土砂崩れが発生し、道路が通行できなくなっている。本郷地区では地区内を流れる川の水位が上昇。同市高木中央、西開発の約180戸が一時停電している。

道路に濁流が流れる福井県福井市甑谷町=7月29日午前9時ごろ

 大雨の影響で、JR越美北線、えちぜん鉄道は列車の運転を見合わせている。

 福井地方気象台の午前7時前の発表によると、福井県では、29日午前6時から30日同6時までに予想される24時間降水量は、多いところで嶺北で150ミリ、嶺南で50ミリの見込み。嶺北では29日、1時間で50ミリの激しい雨が降る恐れがあり、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要としている。