砕いた岩の表面に化石がないか調べる研究員ら=7月26日、福井県勝山市北谷町杉山

 福井県立恐竜博物館(勝山市)は7月26日、同市北谷町杉山で2021年度の発掘調査を始めた。過去の調査でフクイサウルスなどの化石が見つかったのと同じ地層を中心に調べる計画で、初日から恐竜の骨化石が続々と見つかった。関係者は「未発見のヨロイ竜の骨化石などを見つけたい」と意気込む。

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 13年度から進めている第4次化石発掘調査で、21年度は約1億2千万年前(白亜紀前期)の手取層群の約100平方メートルを対象に9月4日まで実施する。新型コロナウイルス対策のため、県外大学生らの補助員登用は昨年度に続いて行わない。

 初日は、重機で岩を砕き、化石がないかどうかを確認すると、恐竜の骨化石が早速見つかった。下調べの段階で岩の表面に露出していた化石もあったといい、同博物館の柴田正輝主任研究員は「骨が密集して出ている」と説明。「ヨロイ竜はこれまで歯しか見つかっていないので骨を発見したい。ほかにもフクイサウルスやフクイラプトルの脳幹部分を見つけられたら」と話した。

 第4次調査は元々、16年度までを予定していた。掘り進めるうちに化石の密度が高いエリアに到達。慎重に調べるため、22年度まで期間を延長している。