北信越インターハイの参加判断基準

 新型コロナウイルス禍の中、全国高校総合体育大会(北信越インターハイ)が7月24日、新潟県での男子バスケットボール競技開会式で幕を開けた。福井県内でも28日に競技が始まり、8月24日まで熱戦を繰り広げる。大会の参加基準では、チームから1人でも濃厚接触者が出たら参加辞退となる。県内では、高校野球の福井商業が出場辞退を余儀なくされた。高校生最大のスポーツの祭典で力を発揮できるよう、選手本人だけでなく家族らの感染予防も欠かせない。

 基準では、公式練習日を含む「大会参加日」の2週間以内にチーム内で感染者が出た場合、チーム全体が参加辞退となる。濃厚接触者や、発熱などの症状がある「感染疑い者」にすぎない場合でも、3日以内なら全体が辞退だ。2週間から4日前でも、検査での陰性確認や医師の診断が必要になる。

 ここでいう「チーム」は出場登録選手や監督に限らない。登録外の部員やマネージャー、運転手ら関係者も移動などを共にするならチームの一員という位置付けだ。接触が多いレスリングなどの競技も、比較的少ないアーチェリーなども基準は同じ。開催5県で昨年度末に合意したという。

 高校スポーツを巡っては今月10日、野球の福井商業が部員に感染者が出て全国高校野球選手権福井大会を辞退。福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)には「厳しすぎるのでは」という声が寄せられた。

 一方、部員ではない学校関係者が感染した鳥取県の私立米子松蔭高校が地方大会を辞退したことは全国的な話題となり、一転して出場が認められた。選手らに感染者が相次いでいる東京五輪は、チームメートが濃厚接触者となっても競技開始前6時間以内のPCR検査で陰性なら出場が可能だ。

 インターハイの厳しい基準について、福井県全国高校総体室は「インターハイは教育活動の一環。より安全に主眼を置いている」と理解を求める。県高体連も「地方は都市部に比べ医療体制に差があり、五輪のような検査体制を整えることも難しい」と説明する。

 県内では、感染者の同居家族は濃厚接触者と判断されることが多い。同総体室は「選手本人がコンディションを整えるのはもちろん、家族らも選手がいい状態で力を発揮できるよう協力を」と呼び掛けている。

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