第2子が誕生し2度目の育休を予定する男性に「頑張って」とエールを送る増永律雄製造部長(左)=福井県永平寺町の日本エー・エム・シー永平寺工場

 近年、話題になることの多い男性の育休取得。2020年度の福井県の調査によると県内の育休取得率は女性97・2%に対し、男性9・2%。そんな中、男性育休取得100%の会社が福井県福井市にある。第2子が先日誕生し、2回目の育休を取得予定の30代社員は「先輩や同僚も取得しているので自分も取りやすい。前回の育休で育児の大変さを妻と共有でき、妻の気持ちが少しでも分かることができた」。この会社では本年度も対象者全員が取得の見込みという。

 会社は、高圧配管用の「継ぎ手」専門メーカーの日本エー・エム・シー(本社福井市)。全従業員は約190人で、仕事と子育て両立支援や働き方改革推進などの一環で、16年度から妊娠、出産の報告があった男性社員に育休の取得を勧めている。19、20年度は計11人全員が取得した。

 第2子が誕生した製造部の32歳男性は、昨年の第1子に続き取得予定。「上の子もいるので、しっかり家事や育児に取り組む」と意気込む。

 同社によると、製造部の仕事は専門性が高く、従業員は約100人いるが欠員をすぐカバーできる訳ではないという。そのため、一人が複数の業務をこなせるよう「多能工化」を進めて対応している。

 増永律雄・製造部長はコロナ禍で里帰り出産ができないと、育休を長めにして1~2カ月という社員も増えていると言う。

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 高橋永・総務部長は、「家庭を持つ社員は、家庭あってこその仕事。仕事と子育てを両立でき、働きやすい会社を目指したい」とし、育休社員の業務をカバーする社員へのフォローや、職場のダイバーシティー(多様性)を推進するために独身者や子どもがいない社員などへの配慮も大切と話している。