見延和靖選手らの応援グッズを作り、盛り上がる地元住民=7月21日、福井県越前市南中山公民館 

 「力を出し切って」「気負わずいつも通りに」―。7月23日に開幕する東京五輪は原則無観客。会場で声援を届けることは難しいが、大舞台に挑む福井県勢を盛り上げようと、郷里から応援ムードを高める。

 フェンシング男子の見延和靖選手、ビーチバレー女子の村上めぐみ選手の古里、越前市南中山地区では、住民らが応援用のうちわを作り、試合を心待ちにしている。南中山公民館主事の杉本之恵さん(54)は「見延選手は帰省すると、よく子どもたちにフェンシングを教えてくれる。競技と地元への愛が強い人」と印象を語る。同じ越前市出身のフェンシング女子の佐藤希望選手にも「家庭を持ちながら活躍する姿は同じ女性として尊敬している」と声援を送る。

 県ボート協会の山口治太郎会長(78)=美浜町=は、ボート女子の冨田千愛(ちあき)選手に「物怖じしない落ち着いた選手。みんなを感動させる結果を残して」と期待を寄せる。

 自転車の脇本雄太選手が小学生時代に所属していた学童野球チームの監督だった金木康修さん(59)=福井市=は「地元に金メダルを持って帰ってきてほしいが、気負わずいつも通りレースに向かって」とエールを送る。

 ホッケーの三谷元騎、渡辺晃大、野村香奈の3選手を中学時代に指導した谷伸一さん(49)=越前町織田中ホッケー部顧問=は「3人には国の代表レベルで活躍してほしいと楽しみにしていた。それぞれの持ち味を生かして思いっきり戦って」と教え子を思いやる。

 バドミントン女子の山口茜選手の地元、勝山市平泉寺地区の主婦(73)=平泉寺町=は「目標に向かって努力し続けることの大切さを教えてくれてありがとうと、茜ちゃんにお礼を言いたい」。

 福井市の県立図書館のエントランスには県勢選手を応援する等身大パネルが並ぶ。ひときわ長身のバレーボール男子、清水邦広選手のパネルを見上げた坂井市の会社員女性(36)は「同世代なので親しみがある。チームを引っ張る立場になって大変だろうが、悔いのないプレーをしてほしい」と願った。