スマートキーを保管するケースと、車の施錠などを行うスマートフォン=福井県福井市の「システムデザイン」

 電子部品開発・製造のシステムデザイン(本社福井県福井市、飯田光浩社長)はこのほど、スマートフォンを使って、スマートキーが採用されている自動車の鍵の開閉やエンジン始動ができるシステムを開発した。スマートキーは特殊なケースに入れて車内で保管して電波を遮断する仕組みで、キーの電波を中継し盗難する手口「リレーアタック」を防ぐことができるという。収納ケースに関する国内特許は既に取得済みで米国、台湾でも特許を申請している。

 スマートキーは車両から発信される電波を受信し、車両と通信することで施錠、解錠などができる。今回のシステムでは、スマートキーはケース(5センチ×7センチ×12センチ)に入れて車内で保管し、スマートフォンを使って同様の機能を果たす仕組みだ。

 同社が開発したスマートフォン専用アプリで施錠、解錠、エンジン始動ができる。自動車やスマートキーへの特殊な改造は必要なく、どのようなスマートキーにも対応できるという。

 車の盗難対策として、キーを納めるケースは、スマートフォンを操作すれば電波が遮断できるようにした。

 飯田社長(59)は「個人はもちろん、カーシェアやレンタカーなどにも利用でき、大きなビジネスチャンスがある。6万円以下で販売できればと考えている」。9月以降に量産化し、販売していく予定。

 大手IT企業や自動車メーカーも既に、スマートフォンによるデジタルキーの開発に着手。今後、競争は激化するとみられ、飯田社長は「思いついてから2週間後」の2019年12月に、スマートキーの収納ケースに関する国内特許を申請。今年4月に取得した。既に米国、台湾でも特許を申請しており、中国、ヨーロッパ、インドでも申請していく。

 同社はこれまで、ガレージのシャッターを電動化しスマートフォンで操作する商品などを開発している。