多くの花が咲いたユリと、球根を植えた藤田さん=7月10日、福井県福井市の幾代公園

 福井県福井市の幾代公園で、1本のユリが茎に約60輪の花を付けた。花壇の手入れをしている藤田靖子さん(68)は「まさかこんなに咲くとは」と驚き顔だ。

 公園入り口ある高さ約1メートルのピンクのユリ。茎が板状に広がり、花が密集して咲いている。

 地域の人たちの癒やしになればと、藤田さんが約6年前に夫の昇さん(72)と協力し花壇を整備。3年前に園芸店で購入したユリの球根を数個植えた。芽が出てくると1本だけ「タケノコかと思った」というほど茎が太く、7月上旬、花が咲き出した。

 福井県総合グリーンセンターによると「帯化(たいか)」と呼ばれる現象とみられ、茎の先端にある成長点が何らかの原因で傷ついて異常分裂し、帯化が起きることがあるという。

 藤田さんは他にも公園でコスモスやガザニアなど20種類以上の花を育てており、朝晩の水やりや草むしりなど手入れを欠かさない。「公園を通る人たちが花を見て和んでくれれば」と笑顔で話している。