オープン初日に地区の児童や住民が大勢訪れた駄菓子屋=7月11日、福井県福井市東郷二ケ町

 福井県福井市東郷地区で7月11日、地域の児童と住民で運営する駄菓子屋がオープンした。子どもたちは少し緊張した様子で、レジや接客に奮闘。来店した約200人の親子連れらは種類豊富な駄菓子選びを楽しみ、“新米店員”の働きぶりを温かく見守った。

 同地区の東郷ふるさとおこし協議会は、コンビニやスーパーのない同地区で子どもが楽しみながら社会勉強できる場をつくろうと、数年前から駄菓子屋を計画。昨年、福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で資金を募り、160万円超を集めた。グミやチョコレートなど数十種類の駄菓子を仕入れて準備を進め、在庫管理に使用するタブレット端末なども用意した。

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 初日のこの日は、開店直後に列ができるほどの盛況ぶり。新型コロナウイルス感染防止のため、入店人数を制限し、入り口で検温と消毒を行った。

 東郷小学校の児童13人が、おそろいの紺色のエプロンを身につけて交代で店番を担当。慣れない手つきで買い物かごを渡したり、レジでお金をやりとりしたりした。児童は「ありがとうと言われてうれしかった」と笑顔を見せた。

 今後は、毎週月曜の午後3時半~5時に開店する予定。仕入れる駄菓子の種類や店内の陳列は児童が話し合って決める。同協議会の藤井紀光会長(46)は「地域に愛される店にしていきたい。子どもも大人もさまざまなことを学ぶ交流の場になってほしい」と話していた。

 ◇ミラカナ 福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年4月に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年6月から福邦銀行が事業に参画した。