敦賀真鯛を使ったソースカツ丼の試食会=7月1日、福井県敦賀市相生町の敦賀ヨーロッパ軒本店

 敦賀ヨーロッパ軒(本店福井県敦賀市相生町)がこのほど、敦賀湾で養殖される「敦賀真鯛」を使ったソースカツ丼を開発した。マダイ生産者らでつくる敦賀市海水養魚協会と市の依頼を受け出来上がったメニューで、まずは市のイベントで限定販売し、市内で“マダイ食文化”の浸透を図る。

 2020年夏、同協会が同社に生のマダイを提供してメニュー開発を依頼したが、さばく手間などから商品化を断念していた。21年春に福井県漁連が作った冷凍切り身の加工品により調理のハードルが下がったことから、6月、改めて同協会と市が同社に打診し、イベント用としてマダイのソースカツ丼が生まれた。

 マダイのカツ丼は薄い衣をつけた身を油で揚げ、ソースに漬けて白米にのせた一品。同社の赤坂敬造社長は「いつものカツと作り方はほぼ同じ」と説明し、加工品について「マダイの味がソースに負けない。素材の味がしっかりしている」と太鼓判を押した。

 本店で7月1日、市漁協や市の関係者ら7人が参加して試食会を開き、「良い味だ」「おいしい」とほおばり、あっという間に完食していた。同協会の中井健一副会長は「自分が育てたマダイがヨーロッパ軒の丼に乗っている」と喜び「臭みがなく歯ごたえも良い。やはりマダイはカツに合う」と力を込めた。

 24年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、市のイベントなどで販売していく予定。市農林水産振興課の担当者は「敦賀ではハレの日にカツ丼を食べる人が多いと思う。同じようにタイを食べる文化も訴えていきたい」と話していた。