関西電力美浜原発3号機(手前)=2020年12月、福井県美浜町(福井新聞社ヘリから撮影)

 関西電力は6月29日午後3時、23日に再稼働した福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力82・6万キロワット)で発電機と送電設備をつなぐ並列操作を行い、10年1カ月ぶりに発電・送電を開始した。

⇒【動画】美浜原発3号機、再稼働の瞬間

 関電は7月27日に営業運転を始める予定。原発に義務付けられたテロ対策施設が設置期限までに完成せず、10月23日に運転停止するとしており、稼働期間は長くても4カ月間となる。

 美浜3号機は1976年に営業運転を開始。2011年5月14日に定期検査入りして以降、約10年間停止していた。福島事故前は原発の運転期間に法的な規定はなかったが、事故後に原子炉等規制法が改正され原則40年に制限された。

 県内の40年超運転を巡っては、美浜3号機と同じく高浜1、2号機(いずれも加圧水型軽水炉、出力82・6万キロワット)についても杉本達治知事が4月28日に再稼働へ同意した。ただ高浜の2基はテロ対策施設などの完成が遅れており、当面再稼働できない。

 美浜3号機では、新規制基準に適合させるための安全対策工事とテロ対策施設設置の費用が計約2700億円となる見通し。