3度目の福井県独自の緊急事態宣言を出し、GoToイートの停止などが発表された対策本部会議=6月24日午後5時ごろ、福井県庁

 福井県は6月24日、新型コロナウイルスの新規感染者が急増しているとして、発令中の「感染拡大警報」を2段階引き上げ、3度目となる独自の「緊急事態宣言」を出した。同日発表の新規感染者は2日連続で25人確認され、福井市中心部の飲食店関連は117人に拡大した。マスクなしの会食が感染拡大の要因とみて、会話時のマスク着用や職場内での感染対策の再徹底を求めている。期間は7月8日まで。

 県は20日に「感染拡大注意報」から「警報」へ引き上げてからわずか4日で、「特別警報」を越えて警戒度最高レベルの「緊急事態」を出す事態となった。

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 24日は新たに10歳未満~80代の福井市15人、越前市5人、鯖江市3人、あわら市と越前町各1人の感染が発表された。同日時点の直近1週間の新規感染者数は128人で、県指標の緊急事態レベル(115人以上)を超えた。確保病床(304床)の占有率は41・4%(126床)で、緊急事態レベル35%程度(100~110床)を上回った。

 宣言を出した後、記者団の取材に応じた杉本達治知事は「急激に感染者が増えており危機的な状況」と強調。県民には会話時のマスク着用を強く求めた上で「市中にまん延している状況にはない。7月8日までに危機を脱していきたい」と述べた。

 県は対策本部会議を開き、消費喚起事業「GoToイート」について新規販売を6月28日以降停止するとした。購入済みの食事券は利用できる。県内の宿泊旅行代金を割り引く「ふくいdeお得キャンペーン」は28日以降の新規予約分を割引対象外とし、7月2日までのキャンセル料は県が補填する。飲食店や衣料品店などで使える電子クーポン「ふく割」の発行は予定通り6月25日から始める。

 今後も感染拡大が続いた場合は▽午後8時以降の外出自粛▽酒類提供の停止―などの対策を積極的に実施する。マスク着用の徹底のほか、県をまたぐ移動を慎重に判断するよう県民に求めることも確認した。

 前回の緊急事態発令期間は4月22日~5月13日。

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