皆さんは物を握る時、どうやって握りますか?

多分、手の平全体で触るように握ると思います。ですが私は、どうしても指先でつかむように握ってしまいます。先に指先が触れてしまうので、なかなか手の平で物を触れるまでたどり着かない…。つまり手の平全体で握る事が難しいんです。

人に握らせてもらうと手の平全体で握れますが、自分で握ろうとした時、手に力が入ってる状態なので、どうしても指先が先に触れてしまうです。

 

例えば、ポテトチップス。
指先で掴むと潰れないんですが、手の平全体で握ると力入ってしまうため、ぐちゃぐちゃになってしまいます。指先なら加減できますが、手の平は力加減が難しいです。

障害が分かってから、ずっとリハビリ生活に打ち込んできました。嫌になることも沢山ありました。

その中で手のリハビリをするわけですが、、、ものを握ったり離したり基本的な動作をします。自分ではもちろん、人からボールなどを握らせてもらった時も、手の平を広げてまでは握らせてもらえないです。なのでどうしても手の平広げないまま指先で触りがちなんです。

感覚や刺激も敏感です。
サボテンやスライム、どんぐりなど、世の中には色んな素材の物があります。それを触って遊ぶなど、幼稚園で経験する幼少期遊びができてないため敏感なのです。いろんな素材やモノに触れる経験が極度に少なかったからです。人からボールとか握らせてもらったとしても「これボールだよ」と一瞬触れるだけで、長時間握った経験はありません。

木の葉っぱもそうです。ツルツルした葉っぱもあれば、ザラザラした葉っぱ、トゲトゲした葉っぱなど色んな素材や形の葉っぱがあることを、ここ2~3年前に知りました。だって見るだけで、葉っぱなんて触らないし、葉っぱは全て一緒かと思っていたんです!

サボテンのトゲトゲしたのも触らないと痛いなんて分からず、こんなデザインやと思ってたんです。

摘んだばかりのブルーベリーを指先でつかんで口へ。(3年前の写真です…)

こんな風に「感覚」のリハビリはしてきませんでした。
床に手を付けようとすると、手の平の角度からして指先からになる。手の平が広がるように手伝ってもらって、やっと手の平を使って床が触れる。

そうです、1人では手の平を広げられないし、指先から掴んだものを送れないから、手の平全体で触る事が少ない為、ちょっと手の平に物が触れるだけで、びっくりしてしまうんです。

それが手の平過敏です。

最初に葉っぱ触った 時は『なんじゃこの感触』と思って、嫌で泣いたのを覚えています。それから毎日、いろいろな葉っぱに手の平全体で触る事で慣れていき、葉っぱは全て一緒じゃないんだなって気が付きました。

嬉しかった判明、経験不足な自分と向き合うのはしんどかったかも知れません。「障害と向き合う」って受け入れることになるので。けれど、その経験のおかけで、色んなことに興味が湧くようになりました。

自分から「あれ触りたい」と言えるようになりました。手の平が過敏に反応することも少なくなりました。今でも外出したら手の平全体でいろんな物に触れるよう心がけています。

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幼いころに高熱が続き、脳性まひと診断された30代女性によるコラム。福井県内で一人暮らしをしている吉田詩織さんが、車椅子を利用しながら過ごす毎日や、その中で感じたことをお伝えします。