車いすに乗り、店内で洋服を選ぶ吉田さん=福井県福井市内

7月に入って、本格的な暑さになりました。夏といえば、プールに海、キャンプ!…と楽しみが沢山あって、ますますお出かけが楽しくなる時期ですよね。

私はお出かけは大好きですが、暑さが大の苦手です。体温調節が難しく、熱がこもってしまうからです。熱がこもってしまうと38度ぐらいの熱が平気で出ます。普段から平熱が高く37度くらいあるから、38度くらいは辛くありません。

背中にアイスノンを入れたり、日傘をさしたりと暑さ対策をしてお出かけしていますが、夏は苦手です。そして、今はコロナ禍。熱が出ると感染したかもしれない…となってしまうので、めっちゃ気を張ります。なので、夏は室内にお出かけするようしています。

今回は『洋服選び編』について書きたいと思います。

皆さんは服選ぶ時って色、柄を選ぶと思います。試着もしますよね?私達は、目線が低いため、陳列棚の高い所にある洋服は見えません。ハンガーにかかっている洋服は、服と服が重なっていて見にくいんです。

気になる洋服があった時はヘルパーさんに伝えて、膝の上に何枚か並べてもらい選びます。そうすると、素材や色デザインが見やすくなります。生地の硬さとかも手で触って確認できます。

目線に入らないものはヘルパーさんが「これもあるよ」とみせてくれます。両側に陳列棚があると、首をあちこち動かさないといけないので、限界があります。車椅子を押すスピードは人によって違うので、気が付かなくて…買い終わった後に「ここにこんな洋服があったんだ」と気づくこともしばしばあります。

お店には試着室がありますが、リクライニングの車椅子では試着室に入れません。狭いし。ヘルパーさんが抱えて入っても、地べたに1人で座れないため、身体を支えてもらう必要があります。すると、着替えを手伝ってもらう人がもう1人必要になります。3人入れる大きな試着室はありませんし、ヘルパーさんの時間も決められてるので、試着が出来ないんです。

試着せずに買うと、小さくて着られないこともよくあるんです。身体の動く範囲が限られているため、伸縮性がある服しか着れないので、選ぶのは凄く気を使います!

最近の服はデザイン性に優れていて、オシャレもしやすいですが、細身の服が多いんです。可愛いスカートやワンピースを着るのが楽しみですが、試着が気軽に出来るように、車椅子ごと入れる大きな試着があるといいなぁーと思います。それか、1度着ても返品可能にする仕組みがあれば良いな!

陳列棚も、子ども服屋さんみたいに低い陳列棚で、車椅子の方でも子どもでも、大人でもみんなが見やすい陳列棚があるといいな。と思います。

買い物を楽しむ事、オシャレをする事。
それは人にとって当たり前なことやと思うから。

 ×  ×  ×

幼いころに高熱が続き、脳性まひと診断された30代女性によるコラム。福井県内で一人暮らしをしている吉田詩織さんが、車椅子を利用しながら過ごす毎日や、その中で感じたことをお伝えします。