2種類のソースで味わう「ボルガ釜めし」を開発した店主の佐々木貴章さん(右)と波多野翼さん=福井県越前市村国2丁目のHAMA庵

 福井県越前市のご当地グルメとして親しまれているボルガライスを釜飯で仕立てた「ボルガ釜めし」が、同市村国2丁目のそば店「HAMA庵」の新メニューとして登場した。和洋の調和が取れた味わいで、2種類のソースによる“味変”も楽しめる。

 店主の佐々木貴章さん(41)が、越前市観光協会のスタッフからご当地グルメのメニュー化を提案されたのがきっかけ。ランチで出している釜飯にボルガライスを取り入れた試作品をSNS(会員制交流サイト)で発信すると、日本ボルガラー協会代表の「ボルガチョフ」こと波多野翼さん(36)が反応。協会の全面支援の下で本格的な開発が進んだ。

 和風の釜飯と洋風のボルガライスの融合。佐々木さんは「味がけんかして、最初は合わせるなんて無理だと思った」と約3カ月間の開発の道のりを振り返る。釜飯のご飯には、うま味の決め手となる昆布やかつお節の和風だしが欠かせない。ボルガライスとのバランスを成り立たせるには―。試行錯誤の末、バターを交ぜて中和する方法にたどり着いた。

 釜のふたを開けると、漂うのはふっくらと炊き上げたバターライスの香り。和風だしを生かしたスクランブルエッグがかぶさり、その上に分厚いロースの豚カツが載る。ニンニクを効かせたトマトソースと、デミグラスソースの2種類を用意。釜から茶わんによそってからお好みで掛けることで、味に変化も付けられるようにした。

 ボルガライスの魅力を知り尽くした波多野さんも「釜飯のボルガライスとは前代未聞」と目を見張る。「自分好みで味を変えられるなんて、釜飯ならでは」と、新メニューに太鼓判を押している。

 おろしそばとのセットで税込み1980円。単品での提供も近く始める予定。佐々木さんは「飲食店はどこも新型コロナの影響でダメージを受けている。このメニューで少しでも越前市が盛り上がってくれたらうれしい」と話している。