関西電力美浜原発3号機(手前)=2020年12月、福井県美浜町(福井新聞社ヘリから撮影)

 関西電力は6月23日、運転開始から44年を超えた美浜原発3号機(福井県美浜町)=加圧水型軽水炉、出力82・6万キロワット=を再稼働する。運転期間を原則40年と定め、特別な審査に合格すれば「20年を上限に1回限り延長できる」とした東京電力福島第1原発事故後の新ルール下で全国初の40年超運転となる。

 美浜3号機は2011年5月14日に定期検査入りして以降、10年間停止している。再稼働に向けた作業や検査について関電は6月21日、「トラブルなどは発生しておらず工程通り進んでいる」とした。22日までに原子炉内の核分裂を抑える制御棒の駆動検査などを行い、23日に原子炉を起動する予定。起動時は原子力規制庁の検査官が監視し、福井県幹部が立ち会う。

 24日に臨界に達し、29日に発電機と送電設備をつなぐ並列操作を行う予定。7月3日に定格熱出力一定運転でフル稼働に入り、7月27日に原子力規制庁の最終検査を終えて営業運転を始める。ただし、テロ対策施設が未完成のため設置期限の10月25日までに停止しなければならない。

 10年間停止していることを踏まえ、関電は5月下旬以降、トラブル防止のための独自対策として「総点検」を3回実施。延べ322人で発電設備全体に問題がないことを確認したとしている。さらに起動直前や、並列の前後といった安全上重要な局面では計3回、各回130人体制で「集中的な安全確認」を行うとしている。