掛け心地を重視した耳に掛けるマスク=福井県鯖江市中野町の「ササマタ」

 眼鏡部品製造のササマタ(本社福井県鯖江市中野町、岡本正治社長)は、眼鏡フレームのようにテンプル(つるの部分)を耳に掛けるタイプのマスク「ZiBi(ジビ)」を商品化した。眼鏡産地鯖江の技術を生かした「掛け心地の良さ」が特徴。女性からは「ピアスの邪魔にならない」と、ファッション性からも人気を得ている。

 眼鏡の技術をマスクに生かせないかと、同社の大橋嘉夫企画開発部長(56)が昨年5月、既製品の不織布マスクの上部に金属を通し、耳に掛けるタイプの試作品を作った。

 「折り畳めず携帯できない」と一時諦めかけたこともあったが、試行錯誤を繰り返した。社員40人がモニターとなり感想を述べ合い、「少し耳が痛い」「マスクを下にずらすとテンプルが外れる」などの意見を基にテンプルの太さ、長さ、曲線の角度などをミリ単位で調整した。マスク上部の両端にテンプルを連結させる商品が誕生するまで1年かかった。

 テンプルは、マスクの上部に空けた小さな穴に差し込む。穴は三つあり、テンプルの長さを調整できる。眼鏡との併用も可能で、ピアスやイヤホンの邪魔にもならない。テンプルの素材はナイロン樹脂とチタンの2種類。現在、特許を出願中という。

⇒口元が見える透明フィルムのマスク商品化

 自社サイトで5月から販売。人気で品薄となり一時販売を中止していたが、10日正午から再販売する。樹脂テンプルと生地2枚セットで3500円(税込み)。チタンテンプルのみは6千円。マスク(生地)のばら売りもしている。