マムシを捕食するナマズ=6月7日午前11時すぎ、福井県鯖江市別司町の河和田川

 ナマズがマムシをくわえて泳ぐ瞬間が、福井県鯖江市の川でカメラに収められた。ナマズがヘビを捕食する事例は多く報告されているが、撮影者は「実際に目にするのは初めてだった」。弱肉強食の厳しい自然界の様子が伝わってくる。

 撮影したのは市内の77歳の男性。6月7日午前11時すぎ、鯖江市別司町の河和田川に架かる治郎丸橋でオシドリを撮影していたときだった。橋の下に目をやると、体長40センチほどのナマズが泳いでおり、その大きな口からにょろりとヘビの頭が出ていた。

 福井県自然保護センターの大宮正太郎企画主査によると、ナマズとヘビは生息域が異なることから「本来、食物連鎖の中では大きなつながりはない」という。ただヘビは、移動のため水中に入ることもあり「陸上のように俊敏に動けないところを、運悪くナマズに襲われたのだろう」と推測する。

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 ナマズは一般的に水生昆虫や甲殻類、カエル、小さな魚などを捕食するが「口に入るものなら反射的に何でも食べる」(大宮企画主査)。毒を持つマムシも例外ではなかったようだ。一方、小さいナマズが浅瀬に打ち上げられた場合は「逆に大きなヘビに食べられることもある」(同)という。