越前打刃物の包丁の切れ味を示す米ビジネスサイトの動画

 福井県越前市の伝統工芸、越前打刃物の包丁を紹介する動画が、米ビジネス専門サイト「ビジネス・インサイダー」の公式SNS(会員制交流サイト)で発信され、世界の注目を集めている。再生回数が1週間余りで1千万回を超える人気ぶりで、「最高の切れ味」「職人魂を尊敬する」と称賛のコメントが多数寄せられている。

 取材を受けたのは、国内外の有名シェフが愛用する包丁を多数製造している高村刃物製作所(越前市池ノ上町)。同サイトの外国人記者が4月に工房を訪れ、「日本の包丁はなぜ高価なのか」とのタイトルで、越前打刃物の品質の高さに迫る動画を制作した。

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 約10分間の動画では、職人が一丁ずつ手掛ける包丁の鍛造や研ぎの工程を紹介。トマトやニンジンを薄くスライスする映像で多くのシェフをとりこにしてきた切れ味が示され、産地に受け継がれる技術や歴史を英語で紹介している。

 高村光一社長が動画内でインタビューに応じ、「良い材料、良い鍛造、良い研ぎ。どれ一つ欠けても絶対に良い包丁にならない」「包丁は料理人の手の延長。先端を指先みたいに扱える包丁を目指している」と、ものづくりのこだわりを語った。

 同サイトの各SNSで5月30日に公開された。6月8日現在の再生回数はフェイスブックで523万回、インスタグラムで49万回、ユーチューブで479万回に達し、各国から「いいね」やコメントが相次いでいる。

 高村社長の個人SNSにも「メキシコではどこで買えますか」「ブラジルに送ってもらえますか」と包丁を求めるメッセージが入ってきているという。「越前の包丁を使ってみようという人が増えるきっかけになってほしい」と反響を喜んでいる。